第35話――。それは、鏡の中に咲いた皇帝からの甘く優しい奇跡の贈り物と、その輝きに引き寄せられるように動き出す、北部の醜い影たちの狂想曲でした。かつての裏切り者たちが、それぞれの歪んだ思惑を胸に、今再びエレノアの元へと集い始めます。(この想いは、後半の感想に綴っています)
ここでは、漫画『エレノア・スノー〜最後の皇后〜』第35話のあらすじネタバレをはじめ、独自の評価や、登場人物へ、感想や考察、次回展開予想、個人的に鳥肌が立った「あのシーン」をまとめています。
※この記事には35話のネタバレが含まれます。未読の方はご注意ください。
【📊 35話の展開と4つの波紋】
- 【喜】:
ずっとエレノアを苦しめていた戦傷が消え、彼女の嬉しそうな笑顔が見られたことが何より幸せ。 - 【怒】:
エレノアを裏切たくせに、愛妾として手元に置くつもりのフランクリンには激しい怒りを覚える。 - 【哀】:
劣等感で人生のすべてを賭けてでもエレノアを破滅させようとするペルセポネの歪んだ心が少し哀れ。 - 【楽】:
ペルセポネの「エレノアが私をバカにして笑っている」という一人相撲の妄想劇には、思わずクスッと笑う。
【📖 35話のあらすじネタバレ】
エレノアは夜、鏡に映った自分の顔から戦傷が綺麗に消えていることに気づく。それがヘレイスからの内緒の結婚祝いだったことを知り、彼の不器用な優しさに微笑みを浮かべる。一方、北部ではスノー家を裏切った家門が動き出していた。オズボーン家のペルセポネは、エレノアから名指しで婚礼の招待状を受け取り、自分を見下すための挑発だと激しい妄想を膨らませて激怒する。しかし、彼女はこれを好機と捉え、首都で哀れな被害者を演じてエレノアの同情を引き、家門の存続のために貴族たちへの根回しを画策し、父親の許しを得て首都へ向かう。同じ頃、オーウェン家のフランクリンもエレノアの結婚を知り、かつて彼女を自分の愛妾にするつもりで裏切りに加担した身勝手な過去を棚に上げ、エレノアは今も自分を愛していると信じ込む。彼は父親の制止を振り切り、狂った皇帝から彼女を救い出して許しを請うため、妄執に駆られて首都への出発を決意する。
【35話のストーリーまとめ】
エレノアの結婚が北の二家を狂わせ、ペルセポネは妄想と復讐心で都行きを決意し、フランクリンは現実を受け入れられず暴走を始める。
【👥 35話の登場人物】
- エレノア:傷の消えた肌に微笑む姿は美しく、敵に名指しで招待状を送る策士な一面に痺れます。
- ヘレイス:「これも結婚祝いだ」と無口に奇跡を起こすなんて、不器用な優しさがニクいほど素敵。
- ペルセポネ:脳内でのエレノアが完全な女王様で、一人で勝手にブチギレている姿はどこかコミカルですらあります。
- フランクリン:スノー家を滅ぼしかけた張本人が「彼女は俺の女だ」と言い張る姿には、開いた口が塞がりません。
- ユータ:主人の「許しを請えば戻ってくる」という爆弾発言を間近で聞いて、さぞ頭が痛いこととお察しします。
- オズボーン伯爵:皇帝の介入の意図を見抜きつつ、いつまでも現実が見えない息子の頭を引っ叩きたくなっているでしょうね
- オズボーン伯爵:領地戦で失脚した現実を理解しつつも、娘の「泣き落とし作戦」に一縷の望みを託す哀れな父親。
【💬 35話のネタバレ感想】
消えた傷痕が繋ぐ深い愛と、自惚れた裏切り者たちが自ら歩む破滅への足音
35話は、もう、“傷”でした。顔の傷が消えたと気づいた瞬間のエレノアの空気、あれがあまりにも静かで、逆に胸に沁みたんです。鏡の前の夜って、不思議と本音が浮かび上がるじゃないですか。部屋が静まり返って、窓の外の冷たい風の音だけ聞こえるような時間。そんな中で、自分の顔に触れて「ああ、消えてる」って気づく瞬間、たぶん彼女、戦場でも見せなかった顔をしていた気がするんですよね。
しかもヘレイス、あの男、本当にずるい。「贈り物」なんて曖昧に濁して去っていくのがまた憎いんです。派手な愛情表現じゃないんですよね。花束を抱えて走ってくるタイプでは絶対ない。でも、エレノアがずっと背負ってきた傷を、黙って消している。しかも説明不足。こちらとしては「そこはちゃんと言いなさいよ!」と突っ込みたくなるのに、エレノアが鏡の前でふっと笑ってしまう気持ちも分かるんです。
たぶんあれ、“傷が消えた”こと以上に、「自分の傷を見ていた人がいた」ことが嬉しかったんじゃないでしょうか。
外傷って、慣れるんですよね。隠し方も、気にしてないふりも上手になる。でも本当は、一番近くで見ている自分自身が、毎日少しずつ削られている。だから、黙ってそこを救われるのって、想像以上に効くんです。
そして今回、何より面白かったのがペルセポネでした。もう妄想が暴走機関車なんですよね。手紙一枚でここまで脳内劇場を開演できるの、ある意味才能です。しかも全部、“エレノアは自分を見下している”前提で進むのがしんどい。あの笑い声まで勝手に再生されているあたり、完全に心を支配されているじゃないですか。
でも、こういう人、妙にリアルなんですよ。学生時代でも職場でも、「相手はそんなこと一言も言ってないのに、勝手に比較して傷ついてしまう人」っているんですよね。そして厄介なのは、本人の中ではその被害妄想が“真実”になってしまうこと。だからペルセポネ、ただの悪役というより、“劣等感に飲まれた人”に見えて、少し怖かったです。
一方でフランクリン‥もう、開いた口が塞がらなかったです。
「自分のもの」感覚が抜けてないんですよね。エレノアを一人の意思ある人間じゃなく、“昔から自分の隣に置かれる予定だった存在”として見ている。しかも側室なら許されると思っていたって、ぞっとしました。でも、本人はたぶん本気で愛してるつもりなんでしょうね。そこがまた厄介。愛情というより執着なのに、自分では区別できていない感じ。
それに対して、ヘレイスとエレノアの関係は静かなんです。燃え上がる恋というより、雪の下でじわじわ熱を持つ炭みたいな空気。触れれば熱いのに、表面は静かで冷たい。
だからこそ今回、鏡の前で笑ったエレノアの小さな表情が、とんでもなく甘く見えたんですよね。

かつてエレノアをどん底に突き落とした者たちが、己の欲と勘違いから自ら皇帝の牙城へと飛び込んでいく、大掃除の始まりなのです。
【🔮 次回話への予想】
首都へ到着したペルセポネは、哀れな被害者を装ってエレノアに近づき、なんとか宮廷内での後ろ盾を得ようと画策するはずです。しかし、すべてを見抜いているエレノアに冷たくあしらわれ、逆に精神的に追い詰められるのではないでしょうか。また、遅れてやってきたフランクリンがエレノアの前に現れて復縁を迫った瞬間、タイミングよくヘレイスが登場し、あの冷たい一瞥と圧倒的な威圧感で、彼の甘い幻想を完膚なきまでに打ち砕く地獄の展開を期待しています。
【✏️ 今回の気にとまったセリフ】

「俺はエリーの元へ行って許しを請うつもりだ!彼女は俺を愛しているから、きっと戻ってくる!」一度は家門ごと見捨てて殺そうとした相手に対して、この期に及んで「まだ俺を愛している」なんて言えるその根拠のない自信、都合が良すぎて言葉を失いました!ヘレイスの底知れない恐ろしさを何も知らない彼が、冷酷な皇帝の前に出た瞬間にどんな顔をするのか‥。
【🌐 原作・海外配信情報】
- 原作名:감히 바라옵건대
- 原作作者:LICO(脚色/作画)・baekmyo(原作)
- Naver Webtoon・Naver Series
日本での公式配信はLINEマンガですが、実は韓国の「NAVER WEBTOON」という公式サイトで、数話先のストーリーがフルカラーで先行公開されています。英語、日本語、フランス語 の4か国で配信されていますが、調べた結果、原作の韓国が最新、続いて英語・日本語の順です。
【🔗 感想記事一覧】
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